1971-11-10 第67回国会 衆議院 文教委員会 第1号
それから、福岡の太宰府に参りますと、福岡県において、県で県立資料館をつくっておるのだか、福岡県知事その他の考え方は、日本の民族上代史の貴重ないろいろの遺跡が散在し、いろいろの文化財があるので、福岡県のエゴイズムだけでなくて、九州全体の博物館にしてほしい。福岡県の施設は全部寄付するから、国立九州博物館分館というのかそれはわかりませんが、そういう要望があった。私は非常に妥当だと思うのであります。
それから、福岡の太宰府に参りますと、福岡県において、県で県立資料館をつくっておるのだか、福岡県知事その他の考え方は、日本の民族上代史の貴重ないろいろの遺跡が散在し、いろいろの文化財があるので、福岡県のエゴイズムだけでなくて、九州全体の博物館にしてほしい。福岡県の施設は全部寄付するから、国立九州博物館分館というのかそれはわかりませんが、そういう要望があった。私は非常に妥当だと思うのであります。
第二は、日本の上代史はうそである、従ってそれに基いた紀元節は意味がない。第三は、二月十一日というものもでたらめにきめたものであって、あてにならない、第四は、神武東征は侵略主義、征服主義の実践であって、これに関する記念日を制定するのはよろしくない、大体ごくおもな点をかいつまんで要約しますと、以上の四点になるかと考えますが、簡単にこれに対する卑見を申し上げたいと思います。
ご承知のようにわが國の上代史は、神武天皇から十代の間は、大和缺史時代という名に呼ばれまして、ほとんど史實として認むべきものがない。そういう點が日本歴史の科學的研究に非常な障害を來しておる。こういう點から考えてみましても、われわれは、ぜひ上代史の科學的研究に進まなくてはならぬ。これこそ大きな意味におけるわが日本文化の向上發展の原動力である。